岡村デンタルニュース 2021年3月1日号 花粉症対策

  • 花粉症「花粉症」は誰でも突然発症する可能性があるアレルギー疾患です。樹木や草花の花粉がとぶ季節に、花粉が目や鼻の粘膜に付着することで症状が現れます。日本で花粉症の原因となる植物は約60種類あると報告されていて、その代表的なものはスギです。
    体質や食生活、気候の変化などさまざまな原因から発症し、一度発症すると完治が非常に難しい病気です。

    家族や本人がアレルギー体質であったり、花粉に接する機会の多い人は特に注意が必要です。

  • 花粉症のしくみ

    花粉症のしくみ人間の体には外から侵入しようとする異物と闘う「抗体」を作る機能があります。体が花粉を外敵とみなし、過剰に抗体が作られ続けるとやがて花粉と抗体が結合します。
    この花粉と抗体が結合したものが、粘膜にある「肥満細胞」に結合すると、肥満細胞内から炎症を引き起こす物質(ヒスタミン)が放出されて神経を刺激、くしゃみ・鼻水・かゆみなどの症状が現れます。

  • 花粉対策

    *外出するとき*
    ★花粉を吸い込まないことが基本!
    ・風の強い晴れた日は外出を控えめに
    ・帰ったら手、顔、鼻、目を洗い、うがいをする
    ・プロテクター付メガネ、ゴーグル、マスク、スカーフ、帽子などを着用
    ・車の排気口に注意
    ・服は花粉のつきにくいすべすべした素材のものを
    ・髪は花粉がつかないようにすっきりまとめる
    ・家に入る前は玄関先で衣服や髪、持ち物についた花粉をはらう

    *家にいるとき*
    晴れていても室内干しで★花粉を家の中に入れないことが大切
    ・風の強い晴天の日は窓を開けっ放しにしない
    ・室内の掃除をこまめにする(拭き掃除がおすすめ)
    ・じゅうたんは敷かない
    ・空気清浄機を使用する
    ・洗濯物や布団は日当たりのよい室内に干したり、外に干すときは花粉除去スプレーを利用するなど工夫を

    *マスク選び*
    ★自分の顔にぴったりフィットするものを
    今は新型コロナウイルス感染予防対策のためにマスクは必須ですが、やはりマスク選びの1番のポイントは、素材や価格よりもどれだけ自分の顔にフィットするかということです。
    自分に合ったサイズのマスクを探し、その中からより密着度が高く、衛生面を考えると使い捨てものを選ぶと良いでしょう。

  • 花粉症の治療法

    アレルギー性疾患である花粉症は短期間で完治させることはできません。それでも薬でつらい症状を少しでも楽にすることはできますし、アレルゲンに対する免疫療法を行っている診療科で体質改善を目指すことも可能です。

    *内服薬*
    内服薬にはくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの原因となるヒスタミンを抑える成分が入っており、つらい症状を和らげます。効き目が長く持続するように工夫された薬もあります。

    涙目と鼻水*点眼薬・点鼻薬*
    目薬は目のかゆみや充血を緩和します。
    点鼻薬は鼻水、鼻づまりを速やかに止めることができます。

    また点鼻薬には充血や腫れをおさえ、鼻の通りをよくし、眠気を催すことが少ないという利点もあります。

  • 低年齢化する花粉症

    大人ほど強い症状はみられないものの、近年花粉症を発症する子どもは増加傾向にあります。
    5歳前後で発症する率が高く、スギ花粉では3割を超える子どもがこの時期までに発症しています。
    (参考:鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版より)

    この時期はテレビやインターネットでも花粉の飛散量を地域別に情報発信していますので、毎朝その日の飛散の詳細を確認してお子さんへの対策をしてあげてください。

  • 動物性たんぱく質や油脂分はアレルギーを引き起こしやすいので、食事は青魚や大豆・緑黄色野菜を中心とした和食がおすすめです。
    花粉症の人はできるだけ快適に過ごすために、そうでない人はこれから発症しないように、できる限り花粉を体内に入れないようにする生活を意識してみてください。

    毎朝しっかり花粉症対策をして登校