岡村デンタルニュース 2019年10月15日号 味覚の異常

  • 味覚の異常皆さんはもう秋の味覚を堪能しましたか?
    前号では健康を維持して、いつまでも食事を楽しむ生活を送ろう!をテーマにしました。

    今回のお口のテーマでは『味覚』についてのトラブルやその予防についてご紹介します。

  • 味覚の役割

    私たちは食べ物を口にしたとき、舌や喉の奥に広がっている「味蕾(みらい)」と呼ばれる花の蕾のような形の微小器官が、食べ物の成分(甘みは糖質、うま味はアミノ酸など)と反応して味を感じとっています。
    そして味覚の情報と他の感覚器の情報が脳に総合的に伝わり、料理を「おいしい」「まずい」と判断しています。

    五味の分布

    味覚には甘味、旨味、塩味、酸味、苦味の5種類があり、「甘味」にはエネルギー源としての『糖』の存在、「旨味」には筋肉や血液をつくるのに不可欠な『タンパク質の存在』、「塩味」には体液バランスを保つために必要な『ミネラル』の存在、「酸味」には食物の腐敗や果実が未熟であることのシグナル、「苦味」には毒物の危険を知らせる警告、と重要な役割を担っています。

  • 味覚障害とは

    味覚障害とは、ストレスや薬の副作用、亜鉛不足などにより味蕾の働きが鈍くなったり、減少することで、食べ物の味がわからない、おいしくない、何を食べてもまずいなどの症状がでる病気です。
    「味がしないために、砂やロウを噛んでいるみたいで飲み込むことができない」など食欲不振に陥ってしまい低栄養状態を招いてしまうと、持病を悪化させてしまったり、体調不良を引き起こす恐れもあります。
    味覚障害のおもな症状

  • 味覚障害の予防と治療

    ・亜鉛の摂取
    牡蠣や魚卵、卵黄、牛肉、小魚、ナッツ類など、亜鉛をたくさん含む食品を摂取しましょう。そしてよく味わって食べる、少し薄味にする、さまざまな味のものを食べる習慣をつけましょう。
    ビタミンCを含む食品(柑橘類や緑黄色野菜)を一緒に摂ることで吸収率も高まります。

    また、激辛は味蕾に大きなダメージを与えてしまうので避けましょう。
    味覚障害が一年以上経過した後では、治療も長引いて治りにくくなってしまうので、早めに歯科口腔外科および耳鼻咽喉科を受診しましょう。

    ・薬剤の中止薬の影響
    薬剤による味覚障害の場合は、原因となった薬の使用を中止することで症状が改善しますが、医師から薬を処方されている場合は、勝手に投薬を止めるのは危険です。

    現在発症している病気が原因で味覚障害が起こっている場合もありますので、必ず医師に相談しましょう。
    薬の中止が不可能な場合は、薬の種類を変えてもらうか、亜鉛剤の投与を行います。

    ・ストレス、悩みの解消
    心因性の場合は心療内科に相談しましょう。
    また、日頃からストレスをためないように、趣味の時間を持ったり、デスクワークでも少し立って身体を動かすなど気分転換をしましょう。

    時間がない方は、寝る前に好きな音楽を聞いたり、日常生活のちょっとした合間にストレスを解消する方法を取り入れましょう。

  • フランス発祥「味覚の一週間」

    フランスでは毎年10月の第3週を「味覚の一週間」として味覚の教育活動を行っていて、日本でも2011年から料理人や生産者がボランティアで小学校などを訪問し、『味覚』についての食育活動をおこなっています。

    ご家庭でもこの一週間を親子でお菓子作りをしたり、普段の料理にはあまり使わない食材を使ったメニューにチャレンジしてみたり、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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